06/29 18:26
一昨日、つまりは旅行1日目。夜行バスでほぼ一睡も出来ず、着いて即ネカフェに行く。しかしそこでも眠れず。結局そのまま店巡りを始める。日本橋はもう何度か回ったことがあったため、スムーズに行けた。
その後はGoogleマップの力を借りに借りて大阪メトロの古本屋数店舗に足を運んだ。梅田のまんだらけを見た後に、この日最後となる谷間九丁目の古本屋で事件が起きる。時間に余裕があったため店主の方と1時間以上話してしまった。さて、そろそろ店を出ねば友人達との待ち合わせ時間に遅れてしまうぞ、と思ったその時である。時間がわからないのだ。何故時間がわからないのかと言えば、そう。スマホの電源がつかないのだ。電源ボタンを長押ししてもりんごマークすらつかず、氷のように冷たいホームボタンは俺の問いかけに一切答えることなく沈黙を続ける。突っ立ってるだけではどうにもならないのでとりあえず駅まで戻って地図を見る。幸い待ち合わせ場所のなんばまでは一駅程度の距離だ。電車でそのまま行ければ良かったが、集合場所のお好み焼き屋はメトロのなんば駅ではなく、近鉄のほうが近かった。地図を見ると道は一本。方向さえ間違えなければ、真っ直ぐ歩くだけで駅には着く。参考になるような建物があればなおのこと良かったのだが、谷町なんてところにそんなもんはなかった。土地勘もなく、地理に最も弱い俺が地図なんぞ見たところでよくわからんのだ。しかし、突っ立ってるだけではなんにもならないので、とにかく歩くことにした。最初の十字路をどっちに進むか。それで全てが決まるのだ。1/4を外さなければ俺はどうにか生きて帰れる。最後は勘を頼りに歩き始めた。ひたすらに暗い道であった。それゆえに明るい建物が視界に入れば、いっそう目立つ訳である。しばらく歩いていると地平線に次々と煌めくビル群のようなものが見えてくる。1/4は見事的中したわけである。しかし、駅まで着いたところでお好み焼き屋がすぐに見つかる訳では無い。時間もわからず一刻も早く店に着きたいところなのだが、下手に歩いてまた迷子になるなんてのはあまりにもまずい。知らない人に声をかけるのは得意なタイプではない。が、人間やらねばならん時もあるのだ。仕事終わりであろう。顔のやつれたサラリーマンが通り過ぎた。この辺で働いていれば目的のお好み焼き屋に飲みに行ったことだってあるかもしれない。昨今のスマホひとつでなんでも出来る世の中で道を尋ねることになろうとは。恥も外聞も捨て、俺はやつれた関西人に聞いてみたのだ。だが、残念ながらお好み焼きハウスマンボウなんて聞いたこともないらしい。しかし、人情味溢れる関西人はココが違った。なんと店を探してくれたのだ。検索すると店はすぐに見つかった。どうやらかなり近くらしい。するともうクタクタに疲れているであろうにも関わらず、店の角まで俺をエスコートしてくれたのである。俺は名前も聞きそびれた。チップのひとつも渡しそびれた。安堵が身体を駆け巡ってそれどころではなかったのだ。おっさんありがとう。あなたのおかげで生き延びれました。お好み焼き屋の前でしばらく待っていると、知った顔が見えてきた。なんとか合流出来たのである。お好み焼きの味ははっきり言ってほとんど覚えていない。あまりに精神的にも疲れてたもんで、とにかくカッ食らった。ホテルで酒とツマミを口にした後、くたばるように深い眠りについて激動の旅行1日目が終了した。
一昨日買ったもの
一昨日の1枚
一昨日食べたもの。
朝:ファミマのラップサンド
昼
夜
