03/10 23:10
今日、先輩の出勤最終日だった。朝9時から開いている近隣の花屋は1軒しかない。毎度、お世話になっている。住宅地の中にある小さな店だ。別に豪勢な花束を送るわけじゃない。たった1輪のちょっとしたプレゼントだ。自分が頑張って払うほどの額じゃなく、相手に気を使わせるようなものでもない、ちょっと良い、ちょうど良いものだ。しかしながら季節によって並んでいるものがまるで違う。事前にいくつか候補を絞っておいたが、どれも並んでいない。計画性の無さに嫌々しながら選んでもしょうがないので、なんとなく華やかなものを選んだ。花言葉だとか、そういったものは何も気にせず選んだ。僕はいつも、心のどこかで気づいている。相手のために、相手を思ってプレゼントしている訳じゃないことを。人に花をプレゼントする、そんないけ好かない自分が好きなだけなのだ。それを思い出す度に嫌な気になる。いつまでもそんなループの中で踊り続ける人生なのだろうな。自分のためにしかお金を使えない。自分のためにしか生きられないのに、人との繋がりを求めて生きるこの矛盾にいつまで囚われていなければならないのか。何にでもなれるのなら、僕は今この瞬間にも目の前にいるであろう透明と同化したい。
今日のご飯
朝:パン
昼:パン
夜