自堕落Everyday

楽しく生きてます。

日記79日目

6/29 18:35

明日からいよいよ労働が始まる。

この半年間は地獄のような時間だった。

やりたいことを見つけたと思い込んで、結局10日でバックレた。別に業務内容に対しての不満は全くと言っていいほどなかった。通勤のストレスとこれまでしてきたことの罪悪感とこれからの世の中への不安に吞み込まれた。身体がベッドに張り付いた。

でも、そういうことなんだろうと思う。その程度の気持ちしかなかったんだろう。もし本気でやりたいことに熱中していたら、そんなことに苛まれることはなかった。

犯行日は1月21日だった。僕にとって大切な人の誕生日だ。祝福の日のはずだった。そんな日に僕は仕事をバックレたのだ。

その程度の気持ちしかなかったことを理解した。

何をどう考えても僕が悪いのだ。言い訳のしようがない。罪悪感だけが膨らんだ。その日何をしていたかすら、覚えていない。ただ、翌日何をしたかはよく覚えている。部屋の片づけをした。壁と棚をまっさらにした。部屋のものを売る準備を始めた。葬式代を用意する準備を始めた。終活を始めた。前日と同じ身体だとは思えないほど、テキパキ動いた。好きだったものもポンポン片付いていった。

それでもアイマスのグッズだけはどうしても手放す気になれなかった。とはいえ視界に入っても罪悪感が増すだけだったから、ベッドの下の収納にしまっていった。そこそこのスペースがあったが、それでも収まりきらなかった。こんなに夢中になれるものがあるのに、なぜまともに生きれないのだろうと思った。しょうがないので残りはクローゼットの奥にしまった。

最後に部屋にかえるのぬいぐるみが棚の上に残った。僕が死んだらこの子たちはどうなるのだろうか。僕が死んだら家族や友人はどうなるのだろうか。それを考えると死ぬのも嫌になった。

1週間くらい僕は部屋に篭っていた。母が部屋に入ってきた。まっさらな部屋は母の目にどう写っただろう。言うまでもない。案の定、母を泣き崩させてしまった。消えれたらどれだけいいだろうと思った。

そんなことができるはずもないのに。

僕が生まれたという事実はどうしたって消えない。誰かの中に入り込んでしまった僕の記憶は、どうしたって消えない。友達の中に入り込んでしまったであろう僕との思い出は、どうしたって消えない。家族が僕のために使ってくれた時間は、どうしたって消えない。

だから、僕が傷つけてしまった人たちの傷もどうしたって消えてくれないし、僕が犯してしまった罪もどうしたって消えてくれないのだ。

人間は生きていくか、死ぬか、それしかないという事実に辿り着いた。それが終点だった。行き止まりだった。この世で犯した罪を償えるのは、この世界だけなのだ。

それに気づいてもなお、なにもできなかった。

部屋でイナズマイレブンの育成作業をずっとしていた。ひたすらレベル上げをしていた。パラメーター上げをしていた。僕の苦手な単純作業だ。でも、作業している時間は何も考えずに済んだ。起きてる間はずっとゲームをして、母が帰ってきたら夕飯だけ食べて、気づいたら寝落ち。シャワーも歯磨きも、三日に一回くらいしかしていなかったと思う。そんな生活を一か月くらい続けた。

そのうち読書しようかなとか、音楽を聴こうかなとか、そんな欲が戻ってきた。昼飯を自分で用意しだした。生活を取り戻しだした。ここ二、三か月はギャルゲーをやったり、漫画を読んだりもした。少しずつやりたいことが見つかりだした。

まだ生き方まで見つかったわけじゃないし、まだ人と話したりするのは疲れる。友達や家族と話すのに、無理に笑い話をするのも申し訳なくなってくる。

でも、これを続けていければ、いつかそこには本物の笑顔が浮かぶと思う。

だから今は無理な愛想を作ってまた泥沼にはまらないように気をつけながら、人と関わろうと思う。無理に何かを楽しんだりはしない。無理にポジティブに生きようともしない。同時に、世の中を悲観しすぎたりもしない。そうやってどうにか新しい生活を送ろうと思う。

今日はだらだら動画を見て、買い物に行って過ごした。

お昼ご飯はパンを食べた。

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夜ご飯は麻婆豆腐を食べた。

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明日から仕事だからといって、無理に本を読んだり、アニメを観たりもしなかった。半年前の失敗から学んだ。前までの自分を無理に取り戻そうとも、前までの趣味を楽しもうともせずに、新しい生活を見つけようと思う。

 

今日ここに記した内容が、また誰かを傷つけてしまうかもしれない。これを公開することで、また罪を重ねているのかもしれない。それでも僕は、それだからこそ僕は、生きていこうと思う。

 

だからもし、今苦しんでいる人がこれを見てくれたなら伝えたい。一緒に罪を重ねようと。そうしてでも生きてほしい。無理に今すぐ生きなくてもいい。僕は先にリハビリを始めるけど、君は君のペースで、君のペースを、見つけて欲しいと思う。

ただ一つ。酷に感じるかもしれないけど、絶対に死なないでほしい。それだけ。